イントロダクション
人間の本来の生き方のできる平和な島
そこに、何故か平和な暮らしができない家族がいた
そこにやってきたのが魂の傷をいやす使命を持つアカーシャの前世ガイド
しかし、彼らはちょっと頼りなかった・・・。
この物語は
冒険物語
親と子の物語
大切なきずなの物語
読み方は様々です。
モチーフは、インドや日本などの文化に深く根付く東洋神秘思想、転生。
この生まれ変わりは、信じるか信じないに関わらず、
今も人々の中にあります。
それは、人や自然との縁を大切にする心。
エンディングを迎えた時、
あなたはきっと優しい気持ちになれるでしょう。
あらすじ
広い海に浮かぶ大きな島。この島に住む多くの人々は、誰もが心のまま生き生きと暮らしています。そんな島なのに、ある三人家族は苦しみを抱えていました。母親メイにとって娘のパメラだけがかわいく、息子のラルーは気に入らないのです。
そんな家族を昔から心配していたのがソーニャです。ソーニャはこの島に入って来る食料を扱う港の主。ここで世間からはみ出た多くの男たちの面倒をみています。
その中に、一年前に島に流れて来たジェイがいました。ジェイは追っ手に追われ、ひん死の状態で海を漂っていたのをラルーにより発見された若者です。今ではラルーの心の支えになっています。
メイ、ラルー、パメラの三人家族。そして港のソーニャとジェイ。5人の住むこの島にある日、アカーシャの扉が現れます。案内するのはちょっとデコボコの前世ガイド、うさぎ姿のあかりとミラー、そして大きなバラの姿のビッグローズです。
そして前世への旅が始まります。古代中国の戦場、中世ヨーロッパの魔女裁判、そして19世紀のアメリカゴールドラッシュ。どの前世でもラルーはパメラを不幸にして、その事でメイがラルーを憎んでいたのでした。それが、魂の傷となって今世に影響していたのです。
しかし、その傷はあまりに深すぎて、前世ガイドの手には負えません。ラルーは悟りました。母親のメイはパメラを自分から守っていただけ。そしてこのままでは今世でもきっとパメラを死に追いやってしまう。そして、ラルーは家出を決意します。
今世では、ジェイに追っ手が迫っていました。海底火山で死んだ事になり島に潜伏していたのがばれてしまったのです。ラルーは必死にジェイについて行こうとします。そして、前世で何度も繰り返されてきた同じ場面が訪れます。